ゲンロンカフェは何人収容可能か?


↑のとおり今朝twitterでも呟いたんですが、昨日、めめめのくらげ感想の記事上げた後にゲンロンカフェのサイトを覗くと、村上隆x東浩紀対談イベントがアップされてました。しかもその時点で50人枠に36人埋まっていたわけです。無論、速攻でチケットをポチるわけです。チケット#30番台をゲットできたわけです。しかし・・・

まあ、いつもですが人気イベントは50人埋まった後に10枠ずつぐらいで枠を増やしていくんですね。で、今見たらなんと95人枠まで増えて完売してるじゃないですか。
そして、

本イベントはテーブルがないお席へのご案内となります。また、チケットをお申込みされた順ではなく、ご来場頂いた順にご案内致します。立ち見となる可能性もございますことをご容赦下さい。

村上隆×東浩紀 「カルト映画としての「めめめのくらげ」」 | PeaTiX

とのこと。
19:00開始に間に合うかも怪しいのに・・・これは立ち見コースかな。

めめめのくらげ感想

もう3日前になりますが、5/14にららぽーと横浜スクリーン10で「めめめのくらげ」を見てきました。

 平日水曜日19:25からのレイトショーに来た客は、藝ぽちの観察眼によれば50代男1、30代男5女6、20代男4女2で、20人ほどの入り。成る程、打ち切りもやむなしといったところ(別に業界人じゃないから適当)。この日は1000円で見れるお得な日だったのだが・・・。普段は映画の客の入りなど気にしないのだが、村上隆が残そうとしているだろうデータの一助になるかと思って気にしてみた。ならんか。

 あとTwitter村上隆椹木野衣東浩紀らの「めめめのくらげ」ツイートが流れているのは知っていたが、意識して読んでいない(5/17現時点でまだ読んでないので週末はTL遡るか、まとめを探さなければならない(´・_・`)めんどくせえ)。ネタバレ嫌だとかでは無く、村上隆の作品を生で見るのは初めてなので、「自分はこの作品をどう見るか」を知りたかった為です。他者の言説は藝ぽちには強過ぎる。

 で、感想。

良かったです。子供時代の自分にも(無理)、自分の子供にも(いない)見せたい映画。というか、子供の時見たら印象に残り続ける映画になるだろうなぁと。

ストーリーは、導入すぐに黒ずくめの組織を登場させ、そういう世界観ですよ。ツッコミは野暮ですよ。という了解のもと(もっとも、ヒーロー戦隊ものを知っている大多数の私たち大人にも、それはすんなり受け入れられる)、子供向け夏休み映画のような展開で進む。

印象に残ったのは、

1.「最後に子供と大人がわかりあう」みたいな描写が無く、あくまで子供の世界の出来事として描かれていること。

大人を非常に駄目なものとして存在させ、そのことを回収しなかったのは、(本編の最後に「めめめのくらげ2」が予告されているのだが) 2で回収するからなのか、それとも駄目なものとして描ききるのかはわかりませんです。

2.事件解決(オーバル退治)と話の締め(フレンドの復活)を、チートともいうべき専門知識を持つギークの同級生が実質行っていること。

だが、専門知識はあくまで学びの賜物なわけで、よくよく考えればチート的要素は主人公にこそある。主人公はデバイスも持たず、知識も無いのにフレンドを持てたんです。フレンドがいなかったら主人公はどうなっていたのか?ギークな同級生はフレンドがいなかったとしても、「友達だろ」と叫んでくれる友達がいたわけで。

以上、こんなとこでしょうか。

 次は美術です。監督がアーティストですから当然気になります。が、これは純粋さを失った藝ぽちの琴線には触れなかったです。物凄く繊細でしたけどね。

ただ、印象的だったのが、他のフレンドがCGで表現されている中、ヒロインのフレンド(ルクソー)だけは着ぐるみを使っていてリアルな物質で表現していたこと。映画の最後、主人公とヒロインの手をとって道を歩くルクソーの後ろ姿は、子供の手をとり家路につくお爺ちゃんとかぶるわけだが、そこにリアルな物質で表現した理由があるんでは?とか。まあ、あの毛むくじゃらをCGで表現するのが困難だっただけかもしれませんが。

 まとめ。

この作品では、子供が構築した子供世界に、(駄目な)大人が介入することを拒否し続ける。だが子供世界がいつかは終わるのは自明なため、逆説的に(駄目でない)大人が必要だというメッセージが込められているのではないか。

 あ、あれ?これ2の展開見えてきた気が。

「藝ぽちの勝手に予想めめめのくらげ2ストーリー」

再び黒ずくめの組織と対峙するも疲弊していく子供達。(しかし駄目な大人しかいない為に、子供世界は大人の介入も拒否し続けなければいけない。)そしてついに子供達は敗れてしまう。(子供世界に介入出来る駄目でない大人がいなかった為に。)おわり。

 ああ、限界かな。「自分はこの作品をどう見るか」はこんなとこで終わり。そう藝ぽちは駄目な大人であるわけ。

とりあえず労働終わって家帰ったら、買った映画パンフレットとTL読みます。

(ゲンロンカフェでやる村上隆x東浩紀の対談行きたいなぁ、20:00からだったらなぁー。)

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とか考えている人のブログ。

でも藝術ブログではない。

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